そして僕を手放さずにいて

アイドルオタクのときめき備忘録

ふぉ~ゆ~が好きな人に梅田彩佳さんを紹介してみようと思う

大変なことが起きましたよ。

福田悠太にミュージカルの仕事が来ましたよ。

しかも主演だってよ。

しかも聞いて。私の推しメン梅田彩佳さんと共演ですよ。

 

なんてこった。

夢かと思ったよ。

 

寝起きで事実確認して動揺して、トイレに行こうとして、なぜか洗面所に行き歯ブラシを手にしていました。なにしてんだ、私。

 

いやあ嬉しい。自担と推しの共演。私得。

フォロワーが口々に言うけれど、本当に私得。

去年の五月にツイートしていたけれど、本当に夢見ていたんです。

 

そこで完全に自己満足ですが、ふぉ~ゆ~が好きな方々に、梅田彩佳さんのご紹介を、と思います。

 

まず梅田彩佳さん……もうめんどくさいのでいつも通り梅ちゃんでいきますね。

梅ちゃんの魅力をざっくりと簡潔にまとめると以下四点になります。

 

①努力の塊・練習おばけ

②報われない期間も腐らない人間性

③あざとい後輩力

④ぶれないパフォーマンス力

 

あれ?お気づきですか?ふぉ~ゆ~と共通点多くないですか?

 

まず①について。

外部舞台の共演者から「練習おばけ」と呼ばれるほど、自主練習の鬼です。

プライベートでも過去の出演舞台の映像を復習で観ているくらいの人です。

テンションが上がってそのままインスタライブすることもあります。

AKB時代、疲労骨折するほどの人です。

まあAKB時代のことは「梅田彩佳物語」で検索したら卒業時に特集された映像が見られると思うので割愛しますが、本当に努力の人です。

 

あと「オズの魔法使い」のドロシー役オーディション。AKBグループ内でヒロインのドロシー役を決めるという企画があったんですが、初年のオーディション時、最終までは残るのですが、惜しくも落ちてしまうんですね。ヒロインの座を射止めたのは同期の増田有華さん。二期生の歌姫。

 

でもそこで終わらないのが梅ちゃんなんです。

なんと二年目の「オズの魔法使い」のオーディションで、リベンジに成功するんです。ドロシー役を射止めるんです。

悔しさを努力に変えて、それを実力にしてのリベンジ。梅ちゃんの努力と粘り強さを伝えるにはこれを語らずにはいられないエピソードです。

 

さて、そんな努力の人でもなかなか報われない期間が長くあったんですね。

「報われる」とは?ってめんどくさいことは一旦置いておこう。

 

そこで②なんですが、まず梅ちゃんはAKBの二期生です。

同期は大島優子秋元才加宮澤佐江のAKBの全盛期の選抜常連組をはじめとしたとにかく!すごく!すごい人たちの宝庫な上、一期生にはあの前田敦子高橋みなみ篠田麻里子小嶋陽菜板野友美………ああもう挙げだしたらキリがないくらいの人たちがいたんですね。しかも加入してすぐに前述の疲労骨折で公演に出演ができなくなり、一年半の活動休止状態になるんですね。ああもう、すでに報われない。

 

でも、それでも腐らずに10年アイドルをやり続けたんです。

AKBでキャプテンもして、NMBに移籍してからも副キャプテンを務めあげた。

そして梅ちゃんのAKB時代を語るうえで忘れてはいけないのが「抱きしめちゃいけない」というセンター楽曲。選抜総選挙アンダーガールズのセンターを手にした梅ちゃんの、本当に素敵な作品です。YouTube公式にダイジェストしかないのが悲しい。

youtu.be

そして卒業するまで、いや、卒業してからもずっとこの曲のことを「ファンがくれた特別な曲」とまで言ってくれる。報われない期間があっても腐らなかった人は、こうして私たちファンのことをいつまで経っても大事にしてくれて、節目節目でちゃんと言葉にして感謝してくれるんです。だからすきなんだよなあ(確信)

 

そうそう、書きながら思い出したけど、二期箱推し期のころ、梅ちゃんのことが特別に好きだと思ったエピソード。握手会の参加券の束を見た梅ちゃんはブログで「興味ない人からしたらただの紙切れかもしれないけど、ファンの方からしたらこれは神切れ」と言っていたんですね。だから自分は精一杯握手したいと。確か6人暮らしのころのブログで。アイドルの鑑ですよね…ああ梅ちゃん好き…(確信)

 

いくらでも話せそうなのでここまでにしておきます。反省。

でもここまででかなり梅ちゃんの人柄の良さは伝わってません?

 

そこで③です。

この子あざとかわいいんです。

 

まず福岡出身で福岡弁、博多弁?の使い手。かわいい顔面の人が博多弁。あざとい。

あのロンブー敦さんが家に泊まる番組(名前が出てこない)でも光浦さんに嫌味なく甘える姿が。同性に嫌味なく甘えられるって、ある種一番あざとくないですか?かわいい。かわいいから許せる。

 

あと親友のあやのちゃん(内田綾乃さん)とのインスタライブで拝める自然体で超甘えている姿、まんざらでもないあやのちゃん。NMB日下このみさんとのTwitter等でのやりとり。挙げだしたらキリがないレベルで「実は」超絶甘えたです。まじ猫。なついたら超絶甘えたです。かわいい。あざとい。

 

梅ちゃんのことを「実は」気に入っている芸人さんも多くて、有吉さんやロンブー敦さんも他のメンバーと違い梅ちゃん呼びをするほど。素晴らしい。まあそれも前述の人柄があってのことなんですけどね。

 

そしてついに④です。

梅ちゃんすごいんですよ。ダンスや歌に特化した派生ユニット「DiVA」でも活動していました。NMBのダンス選抜にも選ばれた実力のある人です。とにかく見よう。

youtu.be

かっこよくて一曲まるまる見てしまったわ。

youtu.be

そうなんです。梅ちゃんってポテンシャルがすごいんですよ。

かわいいでしょう?かっこいいでしょう?

 

そんな梅ちゃんと、大好きな福ちゃんの共演する舞台「DAY ZERO」が五月から日本各地で公演するということで、もう私は楽しみでしかないし、ふぉ~ゆ~が好きな人たちに梅ちゃんのことも好きになってもらえたら嬉しいなあと思っています。

 

個人的には今までつらつら書いた通り、ふぉ~ゆ~と梅ちゃんにはこれまでの歩みだったり、人柄だったり、共通点が多いなあと思っています。好きになる人は似るって言いますしね。

 

一人でも多くの人に福ちゃんの単独初主演、そして梅ちゃんの姿を見てほしいなあと思っています。絶対いいものになると思いつつ、それを糧に明日からまた頑張ろうと思います。(決意表明)

私の「チュベローズで待ってる」の余韻

2018年の年始休みの間に読もうと帰省の荷物に詰め込んだ「チュベローズで待ってる」

私は人並みに読書が好きで、休日になると気合を入れて長編小説を読むことにしている。普段は仕事やらなんやらに支障をきたすので長編小説は避けている。なぜなら日常生活を放置するから。おお、シンプル。そんな私が購入してから「早く連休にならないかな」とわくわくと開いた加藤シゲアキ先生の新刊だった。

 

私は加藤シゲアキ先生の作品の魅力のひとつが「都会性とその狂気」だと思っている。本人が少年時代から渋谷に親しんでいることも相まって、そのリアリティある作風は魅力的で登場人物と実際にやりとりをしているような気分になる。主人公に感情移入するというよりは、個人的には「自分自身のまま」やりとりをしている感覚。

 

ざっくりとした新刊の感想は「呆気にとられた」に尽きる。「そう来る?」「今度はそう来ます?」の連続。まず最初の設定から面白すぎる。「就活に失敗してホストになる」なんとまあ、面白くないわけがない。ラストまで「呆気にとられた」ことの連続で、本当に「とりあえず最後まで読んでほしい」作品。どうしたらその発想ができるのか。この人は本当にすごいぞ。

 

前知識がなかったのでいろいろを調べてみると、サラリーマン向け雑誌での連載をまとめたものだったそうで、なるほど、どおりで細かな波が多くてスピード感のある展開だったなあと。上下巻二冊組の新刊とはいえあっという間に読めてしまう。時間軸が10年移動したとしてもそれを感じないほど。というか社会人になってからは時の流れが異様に早いので、読者対象の方々からしたらごく自然な時の流れだと思う。

 

そうそう、私が思う加藤シゲアキ先生の魅力のもう一つが「タイトルのセンスがとてもよい」だった。過去の作品はもちろんのこと、今作もしかり。「チュベローズで待ってる」初見ではなんのことかわからない。「チュベローズってなんだ」から始まり、花の名前だと知り、読み進めるとそれが主人公が勤めるホストクラブの店名だとわかる。そしてラストでなんというタイトルなんだと、放心する。一人称が誰なのか分かったときの放心。

ただの作品紹介でもおしゃれなわけでもない、でも象徴する言葉をセレクトするセンスの良さたるや。さすがセンスの良いグループの人。(雑)NEWSって色々と作品のセンス良いよね。逸れた。

 

さて、書評を書くつもりは毛頭なくて、ネタバレをするつもりもなくて、そうなるとつまりなにも書き残せないのだけど、とりあえず今作もとにかく面白かった。小説家デビューをされた最初は興味本位での選択だったけれど、だんだんと「一作家として新作が素直に楽しみな作家」の一人になっている。その信頼がもうすでに出来上がっていて、読み終わってから日が浅い今でもすでに「新作が楽しみ」と思っている。その関係性を読者と作品を通して築けている加藤シゲアキ先生は、もっともっと売れてほしいし、評価されてほしい。なんという上から目線。

 

ただ単純に読み終えてからのこの言い尽くせない感覚を書き残したくてブログを開いてみたものの、全くうまいこと書けない。だから加藤先生はすごい。彼が担当だぜって人はもっと自慢していい。多種多様なタレントを抱えた事務所の中でも脅威の一人。本当にすごい。

 

個人的には一般人の友人にまず読んでほしい加藤作品。これまでの作品もとても良いのは変わりないけれど、加藤シゲアキ先生の世界に引き込むなら今作が一番かなと思う。例えあらすじをネタバレして伝えたとしても、面白そうだと食いついてくる人間がかなり多いと思う。

 

既読の友人たちは機会があれば語りつくしましょう。

ほろ酔いになってきたのでもうやめます。

一人宅飲みするとブログ書きだすのやめたい。

でもその時間も好きだから無理かも。

 

元担と自担がキスした話

意味がわからない?

ええ。私もよくわからないのです。

よくわからないのだけれど、元担と自担がドラマで共演をすることになったのです。そしてそのドラマで自担が女装した元担にキスをされていたのです。

 

わかります?

どれほど動揺することなのか伝わります?

これ昨夜の出来事なんです。

 

「視覚探偵日暮旅人」の第3話。

松坂桃李かっこいい♡ってドラマ観ていたら、第3話に我らが福田悠太がゲスト出演すると発表された。なんたる衝撃。なんたる幸福。福ちゃんの福は幸福の福なんだ!と言わんばかりにあちこちからお祝いの声が上がる。そんな私は「福ちゃんが世界に見つかる…!ようやくこの日が…!」と有頂天だった。

 

ドラマの冒頭、ドアを開けるシーンからしてかっこいい。ドアから顔を覗かせるだけでどことなくチャーミング。こんなにかっこいい人が存在します?この人こんなにかっこいいのに始発に近い電車に乗って現場入りするんですよ?だからこそ漂うこの庶民的な雰囲気…いや、親近感!

 

私含め周辺の人たちの声「福ちゃんとの結婚が嫌になるとはどういうことか」まさにそれ。ほんまそれ。福ちゃんと結婚したら私も福ちゃんになるんだよ?幸福の福だよ?

 

とりあえず福ちゃんがかっこよすぎて、何故か分からないけれど両手で口を押さえて正座でドラマを見ていました。あかん、せかいいちかっこいい人がテレビに出てしまっている、困る、かっこいい、困る!!!!!!!!ほんと福ちゃんと松坂桃李上田竜也を同時に映したテレビが壊れないことがすごい。

 

なんやかんやでドラマの後半で元担の上田竜也と自担の福田悠太ががっつりとキスシーンをかましたわけなんですが、そのとき私は「わぁ〜〜♡福ちゃんのお鼻のライン超きれい〜〜♡」とか思っていた。そして気づく。やばい、ただの男同士のキスシーンじゃない、元担と自担じゃないか。どうすんのこれ!!!!

 

いやどうもしないんですけどね。

でもどうしようって言いたくなるよね。

元カレと今彼がキスしてるようなもんですか?ちがう?でもほんとに良い意味でも悪い意味でもなく動揺しますよね、何が起きた?!?!状態ですよ。

 

まぁでも総じて、福ちゃんがゴールデンのドラマにゲストとして、しかもかなりのメインポジションで出させてもらえたこと、世界にその存在をアピールさせてもらえたこと、ほかの出演者に遜色ないくらいかっこよかったこと、ほんとに目の当たりにできてよかったです。着実に歩んできて、着実に色々な人に愛されてきたそれらが実を結んだんだと思うと、世界に自慢して歩きたくなります。

 

「ねえこの人かっこいいでしょ!!!!福田悠太って言うの!!!!」って福ちゃんのこと見せびらかして歩きたい。長い腕引っ張って、八の字眉毛で恥ずかしがる福ちゃんを世界に自慢して歩きたい。それくらいかっこいい。かっこいいでできてるしもはやダダ漏れしてる。溢れてる。受け止めきれないくらいかっこいい。

 

幸先の良すぎるスタートを切った福ちゃん、もといふぉ〜ゆ〜さん。グループのオープニングがEndless SHOCKとリーダーのゴールデンタイムのドラマへの出演とか幸先よすぎません?かっこよすぎません?「スターじゃん!!!!」(by 辰巳)

 

今年はどれだけふぉ〜ゆ〜の活躍を見せてもらえるんだろうってわくわくします。30歳のお兄さんたちをどれだけ見守れるんだろう。とっても楽しみ!というわけでほろよいでまとまりのない文章ですがここまで!担当に似てすぐほろよいになる私でした。

2016年総まとめと2017年年初めのお話

お正月休みまでは遅いのに、休みに入ってからって異様に早くないですか。

もう仕事始めですよ。怖いですね。

今更ながら2016年の総まとめをしていこうかなと思います。

 

2016年の福田悠太はですね(という入りからしておかしい)ぴたラジとゴゴスマという温かいレギュラーはもちろん、Endless SHOCKに出演させていただいたり、ふぉ~ゆ~として「縁~むかしなじみ~」「23階の笑い」と二本も舞台への主演を果たすなど、なんというか「30代にむけて最高の20代の締めくくりじゃない?!かっこよくなりすぎじゃない?!そんなにかっこよくなったうえで男は30からとかハードル上げ過ぎじゃない?!大丈夫?!30代にそこまでのかっこよさ求める?!30代の責任重くない?!大丈夫?!」状態ですよね。ほんと困りますよね、福ちゃんってなんなの、ふぉ~ゆ~ってなんなの…??????????

 

23階の笑いの観劇ブログは書けていないですが、もうとにかくひたすらに笑って過ごしました。年末にたくさん笑いながら、なんて幸せな時間なんだろうと思いました。大きな声でお腹が痛くなるほど笑ったのっていつぶりだろうってくらい良い時間でした。関西でやってくれたらもっと通ったのになあなんて思います。ああもっと日本全国にふぉ~ゆ~の雄姿を見せびらかしたい!!!!!!!!!!!!こんなにハッピーな人たちを日本全国に知らしめたい!!!!!!!!!!!!

 

最後の締めくくりでそんなことを思わせてくれる彼らには2017年も期待しかないですよね。どんな景色を見せてくれるんだろう。ぴたラジで言っていた「まだ言えない話」ってなんなんだろう。わくわく。

 

私個人としては「それいゆ」と「コインロッカーベイビーズ」の観劇ができたことや乃木坂46の握手会に参加できたことが大きな出来事でした。推しの別仕事で握手会には一度しか行けていないのですが、ぜひまた行きたい今年こそ。「それいゆ」の再演もとっても嬉しい。こちらもまた行きたい。

 

そしてそんな2016年が終わり2017年を迎えました。

2017年にかけてのカウントダウンコンサートを見ながら「やばい、光一くんの誕生日祝わないと年明け感がない」と思い、18時の開演なのに15時に決意してバタバタと京都から京セラドームに向かい、親切な方にチケットをお譲りいただき、KinKi Kidsの元日公演にお邪魔してまいりました。オタクの行動力って怖いよね。自分でも思う。

 

いやあ…なんという表現をしたらいいのか…とにかく「上質だった」につきます。

音楽性も高いうえにショーとしての質も高い。しかもバンドもダンサーも本人たちも紛れもないプロじゃないですかあ…!もう上質なコンサートすぎて、想像を超えてKinKi Kidsがかっこよすぎて、もしかしてこれが初詣なのではと思いました。ここにふぉ~ゆ~が居てくれたらなあと何回思ったことか。こんなにかっこいい大人たちに育てていただけたことにひたすら感謝…!と思っていたらひたすら大爆笑のMCですよ。その緩さもまた大人の余裕といいますか。かっこいいよね~!ふぉ~ゆ~によるKinKi Kidsの英才教育を受けた賜物というか、知らない曲も割と少なくてしっかり楽しめました。また行きたい!って素直に思いました。

 

そんな現場初めをしまして、今年は幸先が良さそうです。

仕事しんどいなあってちょうど思っていた時期だったので、今はまだしんどいかもしれないけど、いつかあのくらいの年齢になったときにそれを大人の余裕として手にしていたいと思えました。ちゃんと頑張ってきた人の大人の余裕ってなんてかっこいいのかと。私もああいう人になりたいなあ、なにかのプロになりたいなあと思ったいい機会でした。そんな先輩の近くでかっこよさを磨いているふぉ~ゆ~はなんて恵まれているのか。そんなふぉ~ゆ~を応援できるなんて私はなんて幸せ者なんだろう。

 

あー!!!悶々としていたけど少しずつ視界が開けてきた気がする!!!

がんばろう、彼らも頑張ってるんだ、私もがんばろう!!!

「縁~むかしなじみ~」を観劇いたしまして

「みんながんばってんだよ」越岡さんの穏やかな、静かな声があれからずっと残っている。会場の緊迫した空気の中にぽつんと響いたその言葉が、観劇から一週間経った今でもずっと残っている。

 

この舞台の彼らからすると、私は「帰省はするくせにここに住むのは嫌」「それもいつまで続くことやら」と言われるであろう「故郷を捨てた」タイプの人間だ。しかも一年は田舎に戻っていたので、ふぉ~ゆ~の四人が演じるそれぞれの気持ちがなんとなく理解できる。だからこそ切なくて、苦しくて、もどかしくて、まるで自分を見ているかのように感情が次々と矢継ぎ早に沸き起こり、最終的には涙にならないと手に負えないくらいだった。

 

今私が暮らしている地域はいわゆる下町という雰囲気があり、割と活気がある。そして自分が徐々に大人になっているということもあるのか、子供のころはわからなかった大人たちが抱えているものも自分のこととして熱を帯びて肌でわかるようになってきていた。「そこに暮らす」という覚悟って、子供にはわからない何かがある。それは得体のしれないものを背負うことでもある。

 

さわやかな、コミカルな、懐かしい日常の描写が続く。「ああこの風景見たことあるな~」という、なんてことのない日常の中、登場人物のそれぞれがなにかしらの問題を抱えて、「なんてことないように」生活をしているんだ、と改めて目の前に突き付けられているような気がした。そういう「頭で考えたらあたりまえのことなんだけれど忘れがちな、でも大事なこと」ってわだかまりの根源な気がします。

 

それでも、もしわだかまりがあったとしても、思いをぶつけ合える関係性って大切。一回目の観劇の直後にその関係性をふぉ~ゆ~の四人で描いてくれたことにまず感謝をした。そこに彼らの歴史が見え隠れしている。

 

劇中の後半に辰巳の「お前らこの14年の間何してた?死んでいく町をただ見ていただけじゃねえのかよ!」という言葉を発端に四人の幼馴染たちの本気の口論のシーンが始まる。この言葉がしばらく重くのしかかる。一度田舎に戻ったにも関わらず今現在実家を出ている私には、この辰巳のセリフがある種の背徳感として胸に鉛のような感覚としてとどまっている。そこから始まる地元に残っていた三人の感情の吐露が始まる。「わかる」「その気持ちとてもわかる」の連続。正解はないんですよね、それぞれ全うに生きているのだから、間違いはないんですよね。

 

そして冒頭の越岡さんのセリフに戻る。―――「みんながんばってんだよ」

 

そこですっと会場全体の緊張感がふわっと解ける。その緊張した感情が解けた瞬間に、それまでの劇中でのセリフがフラッシュバックする。マツの「お前少しでも手ェ抜いてたか?!精一杯やってだめだったんだ!仕方ないだろ!」越岡さんの「動物ってさ、危険を感じたら逃げるんだ。人間だけだよ、逃げちゃだめ、みたいなの。…逃げちゃいけないときもあるけど」そして「大樹(=福ちゃん)は安心だから」に行きつく。

 

ああきっと、福ちゃん演じる大樹は、「守ること」に執着しすぎていたんだ。

 

大樹は死んだ両親が残した居酒屋を祖母とともに守っている。

その祖母も糖尿病性網膜症で徐々に視力を失いつつある状況だ。

越岡さんがもたらした一瞬の静寂でなんとなく胸のつかえがとれた気がする。

 

そして気づくのは私も「なにかを守ること」に必死で、そこに「自分の意志」が失われていたんだということ。なにより「自分自身を守れているか」ですよね。

 

自分が変化していないまま時間だけが経過しているようにおもってしまう地方独特の閉塞感。そのなかでどう生きていくか。でも変化していないと思っているだけで、周りも変化しているし、少なからず自分自身も変化をとげているはずなんだよね。間違いなく「守るべきものが増えている」という変化はあるわけだ。

 

 

総じて言えるかはわからないけれど、言葉に表しきれない「あまりに日常的に落とし込まれた」感情に揺さぶられる舞台でした。「他人事じゃない」感覚になる舞台で己を顧みてしまいました。

 

ふぉ~ゆ~の役柄それぞれに与えられた性格というか役柄がまさに適任。

「マツってふらふらしてそうで根底はぶれない、まさにこういう人だよね」

「いざというときに揺さぶるのって辰巳だよなあ」

「冷静さを失わないのは越岡さんがいるからだよねえ」

「でも最終的に方向性を決めるのって福ちゃんですよね」

なんて偉そうに思いました。

 

ブログの後半戦はほろ酔いで書いているのでもはや思いのたけをつらつら感情的に書き連ねているだけなんですけどね。

 

どのシーンも大好きでこの一週間脳内で開演させまくっているのですが、一番好きなのはだんない節前の大樹とばっちゃんのシーン。問答無用で泣きます。切なくて泣きます。これからのことを考えて行くと「生きていくこと」と「死んでいくために生きていくこと」は両輪として考えていかないとならないなと思う。平均寿命が延びている現代では、これまで「生きていくこと」と「死んでいくこと」と別個のこととして考えられていたことも「死んでいくために生きていく」と猶予期間が生まれてきているなあと。うれしいことなのか辛いことなのかはとらえ方次第かもしれないけれど、そこは折り合いだよね。私たち「若い世代」は劇中のふぉ~ゆ~の四人を見習って悩んでもがいて、ぶつかり合って、それぞれ答えを見つけていかないとですね。

 

とにかく!この舞台にふぉ~ゆ~が出てくれて良かったです。

もう延々と書き続けられてしまう。

見事に酔いが回りました。担当に似たってことで!

ふぉ〜ゆ〜がふぉ〜ゆ〜で良かったってだけの話。

昨日!9/19!当選から心待ちにしていた!ふぉ〜ゆ〜の3作目の主演舞台!「縁〜むかしなじみ〜」にお邪魔してきた。興奮が覚めやらない。超個人的ではあるが、この興奮のまま感想をつらつらと書き起こしたいと思う。

オタクの間では既出の感想ではあるが「ふぉ〜ゆ〜がアラサー幼馴染の設定とか最高すぎる」に尽きる。まずこの大前提が後々涙腺を緩ませる。

寂れた街でもがくように、足掻くように生きる3人(福田、越岡、松崎)と都会に出てサラリーマンをしている1人(辰巳)の分裂、対比から物語は動き始める。あらすじを簡単に書くと「物語は動き始める」と言いたくなるが、終盤になるにつれて気付く。「動いていないように見えて自分以外は少なからず動いている」ということに。それは時間かもしれないし周囲の人間かもしれない。もしかすれば自分ですら自分の変化に気づいていないかもしれない。その事実にそれぞれの役柄が気付く、それが波紋のように観ている私たちにも伝わり、まるで自分の身に起きたかのように目頭が熱くなる。

ふぉ〜ゆ〜の良さのひとつは「良い意味での昭和感」だと常々思っているのだけど、それを最大限に生かされた物語で、なつかしさ、寂しさ、そして底力を見せつけられたなぁと思います。観客誰しもがいずれ抱えるであろう、もしかすれば今このときすでに抱えているかもしれない「生きていくための苦悩、死んでいくために生きることの苦悩」を随所に感じ、静かな、とてつもなく静かな感動がじわじわと押し寄せてくる感覚でした。きっと「人情味がある」ってふぉ〜ゆ〜のことを言うんだと思う。だいすき。

終盤に行くにつれて私は涙腺が崩壊してほろほろとずっと泣いていたのだけれど、さすがふぉ〜ゆ〜さん。だんない節なるお祭りの象徴の踊りが男臭くてかっこいい。「雄々しい」ってこのことを言うんだと思う。ふぉ〜ゆ〜だいすき(号泣)

ふぉ〜ゆ〜の四人も秋で全員が三十路を迎える。「まだまだ若い」のは間違いないが「もう若造ではない」のも「少年ではない」のも事実である。次のステージに立つ前にこの舞台があったことがある種の贈り物だと思う。まだまだ後輩たちにその圧倒的な背中を見せていて欲しいし、私たちファンはその背中を含めてふぉ〜ゆ〜さんたちが好きだ。ファンの方々全員がそうかは知らないが少なくとも私はその背中を頼もしく見ている。

「やってやろうじゃねぇか!」って目の色が変わるふぉ〜ゆ〜さんたちほど頼もしいJr.なかなかいないと思う。アラサーの尊さであり強みだよ。

というわけで私は軽率にスケジュール調整をして頼もしい四人になんとかしてもっと会えないかと目論んでおります。そして気になっているけれどなかなか踏ん切りがつかないという方は本当に観ていただきたい。一見の価値ありです。

舞台「それいゆ」を観劇いたしまして。

ちまちまと書きつつ、仕上げるのが遅れまして、もはや二か月近く経ちそうです。

五月末に大阪で行われていた舞台「それいゆ」にお邪魔してまいりました。

文章の熱量の差は甘く見てください、というお願い。

 

もともと中原淳一先生のイラストが好きで、その中原先生を中山優馬さんが、そして我らがふぉ~ゆ~から辰巳雄大が出演する!となれば、行くしかないでしょう!!!

 

一言で言うなら「久しぶりにここまで興奮する作品に出会えた」ということ。あくまでも一個人の感想なのですが、出演者の力に頼らない作品性があり、観劇後はとても読み応えのある良質な本を読み切ったような感覚でした。一回で満足できず急きょ大阪千秋楽に入らせていただくほど好みの舞台でした。

 

時代背景が戦中戦後ということで、具体的な戦中描写は少ないものの「女性視線の戦中戦後」というなんとも心が締め付けられる感覚。幼いころはわからなかったであろう舞子ちゃんの言動。そうなのです、女性は化けると言いますが、化けないと生きていけないんだよね…その覚悟をして生きねばならないのよね…まして戦後なんて今以上にそうでしょうね…でも心の奥底では自分の本音もあって、葛藤があるのです。と、やはり「女性の美」をテーマにメインキャストの唯一の女性という舞子ちゃんに共感します。この作品で女優デビューという桜井日奈子さんの透明感がこれまた瑞々しくて美しい。これからに期待のパワフルさでした。

 

戦中の女の子を囲み「美しさ」を追求する中原先生のアトリエの男性陣。まず揺るがない中原先生を演じきった優馬。揺るがない眼差し、揺るがない所作、揺るがない発言。「中山優馬」が持つ圧倒的美しさ。凛々しすぎて、周囲からしても圧倒的な存在だったのではないでしょうか。でもあまりにも繊細な精神が儚げで、放っておけないのでしょうね。そしてだからこそ「翻弄され、迷う人間たち」がアトリエに集まるのかなと思います。

 

個人的に「中山優馬」という人は、凛とした外見に反した内面の柔軟性というか、独特な柔らかさというものが魅力だと思っているので、ここまで柔らかさのない優馬を見られたことが驚きでした。

 

さて、ここからはオタクらしく辰巳雄大の話題へ。

 

まず見どころは辰巳先輩のタンクトップ姿です。どうも、腕フェチです。

双眼鏡のピントは辰巳先輩の腕に合わせておりました。

 

それはさておき、熱い男辰巳雄大に桜木という男を演じさせた人天才。

桜木もある意味熱い男ではあると思うのだけど、辰巳とはまた違うというか…。

桜木は最初のころは間違いなく熱い男だったと思うのです。

でも途中から「熱さの方向性」が中原先生と異なってしまって、ともに歩めなくなったのかな、なんて思うのです。

 

二度目の観劇を終えた帰り道にそれを考えてから「ああ、辰巳にこの役柄を与えてくださった方に感謝しかない」と思ったのです。ふぉ~ゆ~朝まで会議に関してメンバーが語っていた「四人のベクトルを同じにしよう」という話を思い出して、きっとこういうことなんだよなあ。ほんとに熱い、真剣な四人なんだなあ。とうれしくなりました。

熱さの方向性が違うとなったら、当然向かうところの方向性も変わってくるわけで、それをわかっていて言葉にできて、さらにそれをメンバー間で共有できているって、グループとして最強の武器ではないでしょうか。まあ私の独りよがりな考えなんですけれども。これは集団で生活する以上、私たちも考えて行かねばならないなと思います。

 

思い返してみても、挙げきれないほど素敵な場面が多くて語り切れません。

ゴミさんとマイコちゃんの関係性とか、編集部の担当さんとの関係性とか、もういろいろ考えてしまいます。こういうところですよね…作り込まれているんだなあと思いますよね…。延々と挙げて語っていきたいのに、考えれば考えるほどまた見たくなってしまう罠。

 

こんなに素敵な方々と、こんなに素敵な舞台に辰巳先輩が立たせてもらえるなんて、もうほんとうれしすぎます。ふぉ~ゆ~に新たな装備が与えられたんだと思うと最高にうれしいです。誰目線だよって話ですが。

 

あと!!!!!最後に!!!!!ラストに幕が下りるときに優馬演じる淳一先生が、ステージいっぱいのたくさんのヒマワリのなかに埋もれる演出!!!!!!あれ最高に美しすぎて、私花屋さんでヒマワリがあったら持ち帰ってしまうようになりました。鳥肌ものです。絵画かと思うような美しさでした。

 

上向いて!胸張って!前へー!

素敵なお芝居に出会うことができてほんとによかったです!