そして僕を手放さずにいて

アイドルオタクのときめき備忘録

元担が本を出版した話

出版の知らせを聞いたときも、発売日も、怖くて読むものかと思っていた。でも発売日はそわそわしていたし、その日の夜に近所の本屋2件を回って、取り扱いがなくて無意味に私は切れていた。「なんで置かないんだ」とぷんすかしていた。「買うものか、読むものか、私の好きだったステージの上の彼はもういないんだ」と思う自分に反して「こうなったら私が買ってやる」と、別件の用事とかちあわせて、トークイベントの会場となった本屋に行った。取り扱いがないなんてことは絶対にないと思って。取り置きとかじゃなくて、陳列されているところを見たかった。私、本棚に収まっている本がいちばん好きなのです。仕事だったのでトークイベントには参加しなかったけれど、会場チラ見はした。「ここに居たんやなぁ」と思った。さながら寺巡り。

 

それはさておき、繁忙期や提出物が重なりバタバタしていたので今日になってようやくきちんと読むことができた。友人との約束で大阪に向かうまでの往復の移動時間で読み切れる文量で良かった。

 

内容に関しては割愛するが、まさか、こういう形でまた「僕のことを応援してくれたこと、絶対に後悔させません」なんて言われるなんて思わなかった。何度もステージに立つ彼から言われたこの言葉を、また、言われるとは。後悔なんて一度もしたことがなかったのに、それは彼の中ではこれから先も続いていた。

 

彼の方が考え方も生き方も何もかもが大人で、私は実際に応援していた時も何度もそれに救われていたし、自分に呆れることもあった。彼のことを応援し続けるうちに、5つも年下だということを忘れるくらいに彼は大人だった。

 

退所が明るみになってから書いた最後のファンレターにも書いたが、彼ならどこに行っても大丈夫だと思った。実際に腹を割って話したことなどないのに、なぜかそんな絶対的な信頼があった。それってきっとすごいことで、それは今でも思う。うまく言えないけれど、彼はすごい。

 

現時点でなにがしたいんだと思わないことはない(笑)が、その信頼が私にはあるので、陰ながら、なんとなく応援していようと思う。何をするでもなく。彼が、彼の思う幸せを手にしてくれたら嬉しい。そんな距離感でこれからも。

 

あっさりとした感想だけど、そんなことをふと思った次第です。夢中になって書いていたら特急に乗り換えるタイミングを見失った準急電車からお送りしました。お腹すいた。