そして僕を手放さずにいて

アイドルオタクのときめき備忘録

Love-tuneが事務所を辞めたので、私も仕事を辞めました。

ついに退職をしました。

たくさん泣いてたくさん迷惑をかけて、たくさん悩んでたくさん励まされて、それでもついに退職をしました。振り返るとひとつひとつ、色々なことがよぎるけど、今は医療業界に勤められたこと、良かったなって思えます。

 

「転職したいな」と事あるごとに、プレッシャーを感じるたびに思っていました。医療機関、生死に関わるのでプレッシャーはすごい。例え事務であろうとプレッシャーはすごい。人は丈夫だけどとても繊細で、脆い。よくナースに「寄り添いすぎると身がもたない」と注意されていたけれど、私が「しんどい」と思うことのひとつはそれだった。だから医療人の方々は本当にすごい。

 

転職を決めた理由はいくつかあるけれど、大きいのはやっぱり収入と生活リズム。私はずっとクリニックの事務員とコンビニ店員の掛け持ちをしていたフリーターでした。午前中は早朝からコンビニ、お昼を食べてクリニックの受付の仕事へ。さすがにかなりしんどいのに、収入は最低賃金。メンタルがやられていた時期は体調が安定せず、そのため収入も減り、奨学金の返済の猶予をもらったこともあります。

 

昨年同級生の結婚式に参加しました。とても大切な同級生のハレの場を楽しみながらも、どこかで「この時間で普段なら○○くらい稼いでたなぁ」と考えてしまう自分がとてもとても嫌でした。時給で働いている身だと、休日を作ることは翌月の収入を減らすということになります。二次会に参加しながら「そういうことを考えない生活にしたい」と思っていました。年末年始に実家に帰るのも「これだけ時間があったらそこそこ稼げたなぁ」とか考えてしまうの、すごく休まらなかったなぁ。

 

でもその「転職したい」という気持ちがどこかずっと漠然としていて、生活するためにみっちり組んだスケジュールにより、毎日が忙しくてなかなか転職活動に本腰を入れられずにいました。今の生活をしていれば、少なくとも自分ひとりの生活はできているのだから、疲れた身体と心にムチを打たずに、週に一度の休日は、休日らしく過ごせばいいとつい寝て過ごしていました。

 

そんなときに自担のひとり、長妻怜央が他のグループメンバーとともに事務所からの退所をしました。そしてそれを受けて私は本当に「すとんっ」と音がするくらいあっさりと退職と転職を決意する。「あ、仕事辞めよう」って恐ろしくあっさりと決めた。今考えるとすごく不思議だし無計画だったけど、あれだけうじうじしていた私が揺らがずに退職を決めていた。

 

そこから10〜20社くらいウェブエントリーしたり履歴書送ったり面接したりとを繰り返し、決意から3ヶ月で内定を頂いて、無事に退職をしました。休日やシフトの空き時間を使って転職活動をしていたので、まぁ本当に疲れた。でもなんか、新卒の頃に普通なら考えるであろう「働くということ」に関して自問自答を繰り返して、私なりに答えを見つけられたような気がします。

 

もう一生私はアルバイトとパートの掛け持ちをするしか出来ないと思っていました。早朝から夜まで働く生活しか出来ないと思っていました。このまま週に一度の休日のままの生活がずっと続くと思っていました。

ストレスで体調を崩して以降、上司と話すのも怖くて失敗ばかりで、全然働くことに自信が持てなくて、そのたびに体調を崩しての繰り返しでした。

家族にも友だちにも「今の仕事してて楽しそうじゃないね」ってすごく言われたし「口が悪くなった」とか「気が短くなった」ってすごく言われました。

好きでそうなったわけじゃないんだよなと思いつつ、仕事を「続けて」「克服する」ことが大人になる、社会人になるってことだと思っていました。

でもコンビニのアルバイトをしながら「こうしたらどうか?」ってオーナーやマネージャーと相談して色々と工夫して販売して、反応があると嬉しくて…って繰り返すうちにだんだんと自信が持てるようになってきました。私にとって「仕事で」「人と接する」ことに対してのリハビリ期間だったなって今では思います。

でもコンビニなので、どれだけ頑張っても、頑張らない人とお給料は変わらなくて、そこに不満はありました。色々考えながら売場を作って、お客さんと接しているのに、立ってるだけの人と同じお給料なのか…って何度も思いました。

 

でもそんな生活とはお別れをします。

新卒の就活で「仕事をするということ」に意欲も希望もなく、ふらふらと地元でも大好きな京都でもフリーターとして生きてきたアラサーの私ですが、ちゃんと正社員として、ようやく周りの同級生たちと同じ板の上に立つ準備ができました。「なんで私はみんなと同じような幸せが得られないんだろう」ってたくさん泣きましたが、私には私の幸せがあって、それは何物にも代えがたいはず。ここから始めて行こうと思います。

 

Love-tuneが事務所を辞めたので、私も仕事を辞めました。Love-tuneは幸せになるべきだし、私も幸せになろうと思う。そんな3月が始まります。