そして僕を手放さずにいて

アイドルオタクのときめき備忘録

私のゆるい自炊の話

なんだか最近お友だちと自炊のお話をすることが多いので、一人暮らしの自炊が6年目の私の、すこぶるゆるい自炊についてまとめていこうと思うよ!

 

まず、私が自炊をするうえでいちばん大切だと思っていることは「ハードルを下げること」です。「自炊すること」が大事なんじゃなくて「自炊を続けること」が大事だと思っています。月に1度手の込んだものを作るより、毎日野菜炒めを作るほうが良い、だって手の込んだものはごはん屋さんで食べたほうが美味しいし…という私です。

それでも一応仕事の時は9割8分お弁当を持参しているし、朝ごはんはお腹の空き具合によって変わるけれど、ほぼ毎日なにかしらを作って食べています。だけどハードルはとっても低い。

 

実は私が自分に課している最低限の自炊ルールは「お茶は買わない」「仕事の日、ご飯は炊く」の2点だったりします。

 

「お茶を買わない」は自宅用のものを煮出すことと合わせて、マイボトルを使うことを指します。しかもこれも割と横着していて、ニトリとかで買えるポット(って言うの?)から毎度水筒に入れると、あっという間に自宅用のお茶ってなくなるし、朝入れかえてる時間も勿体ないじゃないですか。ぶっちゃけ面倒!

だから私はだいたい3リットル弱の自宅用のお茶を沸かすときに、100均等で売っているプラスチックのマイボトルにお茶を淹れてしまうんです。日中仕事に出ている時はだいたい3日くらいで自宅用のお茶を飲み切るので、今は3本のマイボトルを用意していて、休日最終日に「明日から3連勤だな…」と計算して、3日以内に全て飲み切るようにしています。めちゃくちゃハードル低くないですか?夏場は脱水も怖かったので、職場の冷蔵庫にペットボトルのお茶は常備していたけれど、基本はマイボトルで過ごしていました。

 

あと、私は同じ料理が2日くらいなら連続しても問題ないタイプなので、仕事の日に料理をするのは1日1回です。それも夕食後(笑)

どういうことかというと、夕食後に翌日の食事を作っています。1日のメインのおかずをどかっと作り、それをお弁当に入れるし、朝ごはんと夜ごはんでも食べます。そうすると「1日で使った食器類を洗う」のと「調理で使ったものを洗う」のとが1回で終わるんですよ。すごーい!帰宅したらすぐにごはんが食べたいし、洗い物も1回で終わらせたい。そんなわがままは、自分相手だからできるんです。

ごはんを炊くのも1日に1回。夜のうちにタイマーをセットして、起きる少し前に炊き上がるように。3食分炊いちゃいます。帰宅したら冷えたごはんに残ったおかずを乗っけて丼にしちゃう。そんなもんです。

 

基本的に料理は好きなんです。単純に楽しくないですか?「お塩をかけると水分が抜けて野菜のカサは減るんですよ〜」って理科の先生になってみたり「オラオラオラ〜!たんぱく質が足りね〜ぞ〜!肉食え肉〜!」って体育の先生になってみたり。(体育の先生って栄養指導しなくない?)

あと買ってきた色んな形の食材たちが、手を加えることで次々と冷蔵庫の中に収まっていくのが楽しい。自分が魔法使いになったみたいで。

 

そうそう、自炊を「頑張ろう」としていた時期はあれこれたくさん作り置きしていたけれど、今はだいたい3つまでで留めています。あれ途中で食べるの飽きるんですよ(バッサリ)一応お弁当に困らないように、簡単で飽きない定番のものをひとつは入れておくようにしていて、仕事のときのお弁当とかで助かるんですけど、義務感で食べるの嫌じゃないですか、頑張ったのに捨てるのも嫌だし。

 

でもせっかく我が家に来た食材たちは無駄にしたくないな…で辿り着いたのは「冷凍ストックを作っておくこと」です。私の冷蔵庫によくいるスタメンは「きのこミックス」ですかね。

きのこってあれこれ何種類か混ぜて食べたいけど、そうすると1回で食べ切れないじゃないですか。でも食物繊維は豊富だし、いろんな料理に使える優秀な人材なんです。(べ、別にきのこ大国の長野県で育ったから贔屓しているわけじゃ…!まぁ長野県産選ぶけど…!)ということで、そのとき安く買えたきのこたち数種類の軸を切って、まぜまぜしてジップロックに入れてしまいます。私はここに玉ねぎスライスを混ぜることも多いです。ウインナーやベーコンと一緒に炒め物にしてもいいし、お味噌汁にしてもよい。意外と万能です。

ほかにも余った野菜、使い切れない野菜はカット済みにして冷凍してしまうことが多いです。意外と根菜類より葉物野菜の方が冷凍向きだなって思う。根菜類は歯触りが変わるなぁ…と何度も失敗したので、小さいサイズで買っています。

カット野菜のストックを作ることを私は「家事貯金」と呼んでいて、余力のある今の自分から余裕のない未来の自分宛にするものとしていて「感謝しろよ、未来の自分」とニヤニヤしながらやっています。そして使うときは「いやあ、あのときの私天才やな〜♡さっすが私やわ〜♡偉すぎ〜♡」と褒め称えます。そうするとまたやるので。そんなもん。

 

そうやって少しずつ改善して行って気づいたのは「私が自炊するときに面倒なのって、下拵えと後片付けだな」ということ。疲れている時に包丁とまな板を出すのって、個人的にかなりハードルが高いんです。ゴミの処理もしなきゃいけないし。だからそこをいかにして減らすか、もしかしたらそればかり考えているかもしれません(笑)

 

あと「便利なもの」はめちゃくちゃ甘えます。レトルトも使うし、インスタントの麺も好きだし、冷凍食品も愛用しています。ジャニーズWESTがCMしてるみたいな「あとは○○を入れるだけ!」とか「○○の素」みたいなものもめちゃくちゃ使います。だって全ての食材を集めるのからして大変じゃないですか?面倒なこと全部やってくれてるんですよ?ほんと、企業のみなさんありがとうございます…助かってます…

でもそこにアレンジもします。袋麺には必ずなにかしら野菜を入れるようにしているし、レトルトの食品のときは必ず副菜を摂るようにしています。辛いものが好きなので、麻婆系の調理キットは何かしら置いているんですけど、記載の分量じゃ少し味が濃いな…と思ってもやしやえのきを足してみたり、ちょっと辛みを足してみたり。残り野菜入れちゃえー☆みたいなの、よくします(笑)

 

あとスーパーでよくある味付け済みのお肉やお魚も買います。近所のスーパーは学生が多いからかひとり分のお肉やお魚も割と充実しているので、値引きの時間帯にふらりと行って、残っていたら買って、冷凍しておいてます。できるだけ自分じゃしない味付けのものを選ぶようにはして、楽しみは増やしています。ものによってはここに冷凍しておいた玉ねぎスライスや葉物野菜を投下してカサ増しすることが多いです。なんていったって3食分にしたいので(笑)

あと鮭は偉い。塩かけて焼いたら美味しいから偉い。お弁当のおかずにもなるから偉い。あとアスタキサンチンも入ってるしアンチエイジングだし、そもそもたんぱく質だから偉い。私が気を抜くと最も不足するもの。

 

それくらい、私の自炊はゆるいです。

細かい料理していくなかでの決めごとは挙げ出したらキリがないけど、基本はこの程度。どうしても面倒でお惣菜を買ってくることもあるし、ひとの作ったあったかいごはんが食べたい…ひとりの空間でごはんが食べたくない…って外食することもある。一人暮らしだし、そのくらいがちょうどいいなぁって思う。

でも少しずつレパートリーが増えて行ったり、このアレンジ美味しそうだな…って試したり、そういうのって楽しい。

あと意外と家族との話題が増えた。帰省したときも一緒にキッチンに立って「この前これを作ったけどあんまり美味しくなくて…」とか「この野菜のレパートリーが少なくて…」とか言うと、家族からその場で色々教えてもらえる。ネットのレシピもいいけど、自分が育った環境からのあれこれはいちばん間違いがない。アラサーになって増えた家族の色々、祖父母の病気の話とか、そういう「ちょっと覚悟しなきゃいけない話」「諦めて受け入れていかなきゃいけない話」以外に話題ができるのって、気持ち的にかなりありがたい。

 

自分のためにごはんを作って食べることって、生きていくことを諦めていないようで、自分の生命力を感じる気がして、私すごく好きなんですよね。もちろん誰かのために料理をするのも当然ながら素敵なことで、作る側も食べる側も、双方にとって嬉しいことだと思うんだけど。

 

だからゆるくてもいいから続けたいなって思っているし、自炊苦手だなって人にも、せめてあったか〜いごはんを炊くだけでも、お茶を淹れてほっこりするだけでも、1日のなかで「生きていくことを諦めない」っていう瞬間を感じて欲しいなって思う。こんなご時世だしね。

 

ああそれでも早くお友だちと気兼ねなく美味しいものを食べに行きたいよ〜!焼き鳥とかスパイスカレーとか、ふわふわのパンケーキとか、美味しいねっていろんな話をしながら、誰かと食事がしたいです。それまでみんな、生きてくのを諦めずにいようね。私でした。