そして僕を手放さずにいて

アイドルオタクのときめき備忘録

『ロミオとロザライン』と、小さなアネモネの決意

昨年の9月に、ある種の決意を込めて、真っ赤なアネモネがモチーフになったイヤリングを買った。ガラスでできた花弁が、とろんと丸みを帯びて透き通っていて、私はその愛らしさに夢中になった。購入を迷い、一旦店を後にしたものの、やっぱり忘れられずに花言葉を検索し、決意を込めてお迎えをした。ずっとずっと大切に、アクセサリーケースのなかで今か今かとその身を潜めていた。そのイヤリングを、私は今日、初めて着けた。

 

ちょうど1年前の今日、川﨑皇輝さんの18歳の誕生日に、私は「好きかも」や「そんなの好きじゃん…」といった曖昧な発言ではなく、はっきりと「川﨑皇輝さんが好きです」と、自分のなかで宣言をしました。

夏の景色と、川﨑皇輝プロが好きで仕方がない話 - そして僕を手放さずにいて

そして今日、川﨑皇輝さんの19歳の誕生日。私は彼のことを好きになってから初めて、彼との間に空間と双眼鏡以外を介することなく対峙することになりました。

『ロミオとロザライン』公式サイト

本当は今年いっぱいを目安に、現場に行くのは諦めていたんです。観光業の人間が、実家にも帰省せずにいるのに、と諦めていたんです。でも、大好きな人の初主演舞台、毎日乗っている電車で1本で行ける劇場、行かなかったら後悔すると思ったんです。

 

実に1年半ぶりの劇場でした。

座席に腰を据えて、背もたれに背中をつけ、ステージを見下ろしたとき、なんだか鼻の奥がツンとして、ああ、帰ってきたなあと目を閉じました。開演の合図、真っ暗になった視界、握りしめた双眼鏡。私が辞書を編纂するのなら、高揚感の例えとして「開演前の暗転」を入れたい。

 

オープニング、0番の位置に軽々と駆けてくる皇輝さんを見て「かっこいい」や「かわいい」や「生きてる…!」を飛び越えて、私はなぜか「ああ、あのひとが私の好きなひとだ…」とどこか他人事のような気分でした。でもそれからの時間はずっと、好きだという感情ばかりが私のなかに積もっていき、終演から数時間経った後でも、ずっと胸がドキドキしています。

 

本当はね、書きたいことがたくさんあるの。あるはずなの。でもまだ言葉に落とし込んで、自分の心から手放すのが、少し惜しい気持ちもある。本当は1時間ごとに手紙をしたためたいくらいに、どうにかこの気持ちを言葉にしたいのに、言いたくないような、でも聞いてほしいような、バルコニーで夜の闇に語りかけたくなるような……ああ分かった、これが恋なのか。言葉にしたら抱いている想いすら離れていきそうで、どこかもどかしい。もしかしたらシェイクスピアは、恋をしていたから、ロザラインのことを全部言葉にしなかったのかもしれないなあ……

 

終演後、規制退場の列から抜けて劇場内のお手洗いに入り、個室の鍵を閉める音を聞いて、私は小躍りの寸前までしました。さすがに狭いからしなかったけど。私!好きなひとに会えた!スキップしたい!好きだなって思ったひとが、対峙してもやっぱり好きなひとのままだった。それってなんて素敵なことなんでしょう?嬉しすぎて毒の瓶の中身をコラーゲンドリンクに変えておきたい。

 

皇輝さんのことを好きになった当初から「すごい人を好きになってしまった…」と頭を抱えていましたが、その真意が「とんでもなく強い人を好きになってしまった…」から「見逃せない人を好きになってしまった…」に変わりつつあります。でも大丈夫、私はもう、決意しているので。

 

真っ赤なアネモネ花言葉は「君を愛す」

 

私は決意したので、そのままたくさんの夢を叶えながら進んでいってほしい。「僕、夢がたくさんあるんです」と笑顔で言ってのける皇輝さんが好きです。たくさんのことに希望を抱けるひとは尊い

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川﨑皇輝さん、19歳おめでとう。

夢を叶えていく姿を、どうか見させてください。

川﨑星輝「祝 皇輝19歳誕生日」 | ISLAND TV

それから!

弟にちゃんとお土産を買って帰るんですよ?