そして僕を手放さずにいて

アイドルオタクのときめき備忘録

舞台「それいゆ」を観劇いたしまして。

ちまちまと書きつつ、仕上げるのが遅れまして、もはや二か月近く経ちそうです。

五月末に大阪で行われていた舞台「それいゆ」にお邪魔してまいりました。

文章の熱量の差は甘く見てください、というお願い。

 

もともと中原淳一先生のイラストが好きで、その中原先生を中山優馬さんが、そして我らがふぉ~ゆ~から辰巳雄大が出演する!となれば、行くしかないでしょう!!!

 

一言で言うなら「久しぶりにここまで興奮する作品に出会えた」ということ。あくまでも一個人の感想なのですが、出演者の力に頼らない作品性があり、観劇後はとても読み応えのある良質な本を読み切ったような感覚でした。一回で満足できず急きょ大阪千秋楽に入らせていただくほど好みの舞台でした。

 

時代背景が戦中戦後ということで、具体的な戦中描写は少ないものの「女性視線の戦中戦後」というなんとも心が締め付けられる感覚。幼いころはわからなかったであろう舞子ちゃんの言動。そうなのです、女性は化けると言いますが、化けないと生きていけないんだよね…その覚悟をして生きねばならないのよね…まして戦後なんて今以上にそうでしょうね…でも心の奥底では自分の本音もあって、葛藤があるのです。と、やはり「女性の美」をテーマにメインキャストの唯一の女性という舞子ちゃんに共感します。この作品で女優デビューという桜井日奈子さんの透明感がこれまた瑞々しくて美しい。これからに期待のパワフルさでした。

 

戦中の女の子を囲み「美しさ」を追求する中原先生のアトリエの男性陣。まず揺るがない中原先生を演じきった優馬。揺るがない眼差し、揺るがない所作、揺るがない発言。「中山優馬」が持つ圧倒的美しさ。凛々しすぎて、周囲からしても圧倒的な存在だったのではないでしょうか。でもあまりにも繊細な精神が儚げで、放っておけないのでしょうね。そしてだからこそ「翻弄され、迷う人間たち」がアトリエに集まるのかなと思います。

 

個人的に「中山優馬」という人は、凛とした外見に反した内面の柔軟性というか、独特な柔らかさというものが魅力だと思っているので、ここまで柔らかさのない優馬を見られたことが驚きでした。

 

さて、ここからはオタクらしく辰巳雄大の話題へ。

 

まず見どころは辰巳先輩のタンクトップ姿です。どうも、腕フェチです。

双眼鏡のピントは辰巳先輩の腕に合わせておりました。

 

それはさておき、熱い男辰巳雄大に桜木という男を演じさせた人天才。

桜木もある意味熱い男ではあると思うのだけど、辰巳とはまた違うというか…。

桜木は最初のころは間違いなく熱い男だったと思うのです。

でも途中から「熱さの方向性」が中原先生と異なってしまって、ともに歩めなくなったのかな、なんて思うのです。

 

二度目の観劇を終えた帰り道にそれを考えてから「ああ、辰巳にこの役柄を与えてくださった方に感謝しかない」と思ったのです。ふぉ~ゆ~朝まで会議に関してメンバーが語っていた「四人のベクトルを同じにしよう」という話を思い出して、きっとこういうことなんだよなあ。ほんとに熱い、真剣な四人なんだなあ。とうれしくなりました。

熱さの方向性が違うとなったら、当然向かうところの方向性も変わってくるわけで、それをわかっていて言葉にできて、さらにそれをメンバー間で共有できているって、グループとして最強の武器ではないでしょうか。まあ私の独りよがりな考えなんですけれども。これは集団で生活する以上、私たちも考えて行かねばならないなと思います。

 

思い返してみても、挙げきれないほど素敵な場面が多くて語り切れません。

ゴミさんとマイコちゃんの関係性とか、編集部の担当さんとの関係性とか、もういろいろ考えてしまいます。こういうところですよね…作り込まれているんだなあと思いますよね…。延々と挙げて語っていきたいのに、考えれば考えるほどまた見たくなってしまう罠。

 

こんなに素敵な方々と、こんなに素敵な舞台に辰巳先輩が立たせてもらえるなんて、もうほんとうれしすぎます。ふぉ~ゆ~に新たな装備が与えられたんだと思うと最高にうれしいです。誰目線だよって話ですが。

 

あと!!!!!最後に!!!!!ラストに幕が下りるときに優馬演じる淳一先生が、ステージいっぱいのたくさんのヒマワリのなかに埋もれる演出!!!!!!あれ最高に美しすぎて、私花屋さんでヒマワリがあったら持ち帰ってしまうようになりました。鳥肌ものです。絵画かと思うような美しさでした。

 

上向いて!胸張って!前へー!

素敵なお芝居に出会うことができてほんとによかったです!